岩手の冬といえば・・・。

 11月某日、これからの冬本番にぜひいただきたい美味しいものを求めて大槌へ行ってきました 😀

行きのBGMはもちろん兄弟船♪からの北の漁場♪~まつり♪と、気持ちをアゲていきます。

さすがIカメラマン、準備にぬかりない。失敗!加山雄三聴くの忘れた~ 🙁  

 

大槌へは、遠野経由で向かいます。

道の駅 遠野風の丘

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 こうやってたくさんの白菜が店頭に並ぶと、冬が来ると実感します。長いのだ、岩手の冬は。本当によく暮らしていると自分で自分を、岩手県民みんなを褒めてあげたくなるほど岩手の冬は長く厳しく寒いのです。だからこそ春が来る歓びはひとしおだし、夜空を見上げた時の満天の星たち、月明かりと雪明りに照らされた夜の岩手山、寒くなってからが旬の岩手県産品などなど、冬の岩手も良いものはたくさんあるんですけどね。あまりの寒さに、時々心がポキッと折れそうになるわけです。

がんばるべー、みんな!

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本日の目的地、TRS食品様に到着~!!

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吉里吉里にある水産加工会社です。震災前は大槌町内の魚市場の近くで水産加工場として営業されてましたが、大津波で流失され、震災後にこちらに再興されました。

屋上にある潮風(しおかぜ)堂という字の下にある赤いラインが、あの時の大津波の高さとのこと。

・・・・・考えただけで鳥肌です。

この周辺も、住居があっただろう跡地、骨組みだけ残った建物、ランチをいただいた地元のお母さんたちが主宰する食堂など、復興に向かって前進している姿と、あの時失くしたままの姿が混在した景色に、言葉のない私たち。

到着寸前まで聞いていたサブちゃんのパンチのある歌を思い出し、自分の気持ちを奮い立たせます。

田中部長

冬到来直前の多忙な時期の珍客を満面の笑顔と、おもしろトークで迎えてくださったこちらの田中部長。

商品説明、水産加工についての真剣な話、三陸のお魚状況や震災の時の話など、たくさんのことをお話しくださいました。 

こうしている間にも、電話、来客の対応と本当にお忙しいのに、どうしても作っているところを見てみたくなってしまい、無理を言って遠くからのチラ見でいいからとお願いし、ガン見させていただきました。笑

快諾してくれた田中部長の解説付きで、使い捨てのキャップをすっぽり被って髪の毛をしまい、いざ加工場へ潜入です!

まずは、梶木鮪の塩麹漬け。

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使用している麹屋もとみやの塩麹に四国のフレッシュな柚子を入れて、すんごくいい匂い!!

漬ける前にあるひと手間(※企業秘密よ!)をかけて、それから漬けているそう。

この柚子風味香る塩麹を、ちょっとお味見させてもらいました。甘み?旨味?なんて言うのか程良い甘みのある塩加減というか・・・料理力ゼロで食べるだけ担当の私では表現力の限界を感じるわ~。

わかりづらくて申し訳ありません。塩甘くて、ふわって柚子が香ってとにかく美味しかったのです。

これ食べたら、魚苦手じゃなくなるだろうなって。私のことですけどね。 

さぁ~、次がいくら!!!

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綺麗でしょう?海のルビー?

いくら大好きの私にとっては海のダイヤモンド!!ハリー・ウィンストンのダイヤもいいけど、くれるなら喜んでいただくけど、冬はやっぱりこちらのダイヤモンドよね~。

これは、塩に漬けた後あげてたとこをパチリ。

では、さっそく・・・

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美味し~!!甘い!!生臭くない!!

ごはん持って来れば良かったと言ってしまい、笑われてしまいました。だって、これごはんにこれでもかってぐらいかけて食べたい。ごはん4:いくら6ぐらいが理想かなー。ごはん多いかな。

いただいたのは塩いくらの甘造り。甘口の塩漬けです。

醤油タレ漬けいくら大好き・筋子無理の私にとって、実は初めてのチャレンジでした。

塩いくらは私にとって、筋子と同じカテゴリーだったんです。生臭いと思ってました。

損したー!今までもったいないことしたー!

田中部長が仰るには、「本当に美味しく食べるなら塩、醤油タレに漬けたのは子供に食べさせるためだ」とのこと。なるほど。やっぱり私は山の子だから、魚食いに関してはまだまだ子供なのね。見た目はBBAだけど。

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こちら冷凍のいくらたち、サイズは250g~販売しています。らら・いわてへどうぞ!笑

通販でも購入可能ですから、たくさんの人にこのいくらの美味しさを知って欲しいと思います。あれ?知らなかったのは私だけ・・・かも?

塩いくらは、甘造りになっているので塩抜きせずそのままご自宅で特製醤油タレにつけても美味しく食べれると聞き、ますます嬉しくなる私。作ってもらおうっと♪

震災の影響で、来年は鮭の数が激減すると言われています。4年後に戻ってくるんだもんね。

食べれるうちに・・・と思ってしまう食いしん坊の私。ただ、こちらのいくらは賞味期限が2年。塩ってすごいですねぇ。心配しなくて良さそう。

田中部長に、震災のお話を直後の写真を見ながらちょっぴり聞かせていただきました。

その時、魚市場近くにあった社内にいらしたこと、「30分以内に逃げろ」と小さい頃から言われ続けていたことが頭にあったこと、TRS食品が現在販売しているたらこ製品については、震災直後に地元住民のみなさんからの要望に応えたものなんだそう。震災後少し経ってきた頃、たらこないの?たらこ食べたいと言われ、数十年前にたらこ製品の加工・販売を辞めていたんだけれど、この声を聞いて、何とかできないかと北海道の親戚の方のご協力を得て、リパックして販売するという復活に結びついたのだそう。

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会社の玄関あがってすぐのところに、お客様からの「おいしかったよー!」の感謝ハガキがたくさん貼ってありました。こういうの相当嬉しいですよねぇ。 

岩手の冬の味覚代表その1のいくらレポートでした!

次は何がいいかなぁ~。みなさんも、もっと知りたい!!というものがあればリクエストしてくださいね。

できることはやってみますから、どんどん言ってください。

 

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